通いなれたその道を


今日は運指、指使いの話をしましょう。

先生から「指使いをちゃんと守りなさい!」

と厳しく注意されていませんか?

音は間違ってないんだからいいじゃない…

いいえ、そうではありません。

譜読みの中で

一番おろそかにされやすいのが指使いです。

書いてある通りに運ぶのが難しい。

よけい不自然な感じがする…

そんな疑問は

誰しも感じたことがあると思います。

まず指使いというのは

地図で言う正しい道順のようなもの。

目的地に一番やさしく、

スムーズに連れて行ってくれます。

習い始めのミスタッチ、

つまづきの9割は

間違った指使いが原因で起こるようです。

もしあなたが新しい学校に行くのに

今日はこの道のあの角をちょっと曲がってみよう、

今日はあっちの道のあの路地を抜けてみよう…

こんな風に毎回いきあたりばったりに歩いていたら、

いつまでたってもすっと学校にはたどり着けません。

今日はこの道でうまく行けても

ほら、その角でわからなくなってしまったり、 行き止まりに出くわして立往生してしまったり。

ピアノも同じなのです。

最初の譜読みの時に

指使いをしっかりと守るようにしましょう。 そうやっていつも同じ指で曲を運ぶようにすると

無用のミスは格段に減ります。

また、こんなことはありませんか?

何度練習しても

書いてある指が出せない、

つい違う指を出してしまう。

もう、ほんとになんて覚えが悪いの!

いやになっちゃう!…

―ちょっと待って、

それはたいてい第5指や、第1指ではありませんか?

覚えが悪いわけではありません。

はしっこの指を使うときは、もうその先がありませんから、

指をつなげられない、 演奏が止まってしまうという

「恐怖感」がはたらくようです。

だから無意識に違う指、

第3指など続きが「たっぷりある」指を出してしまうのです。

また、第4指はもともと一番弱い、動きにくい指なので、

これもつい避けようとしてしまいます。

そんな時は頭ごなしにたたき込もうとするより、

心の中ではっきりと

「怖がらないで、5で(4で、1で)弾こう!」

と自分に声をかけて意識します。

使っている指をしっかりと意識して

自分でコントロールできるようになること、 これがとても大切です。

ただ指に任せて

ぼーっと無意識、無感覚に動かしてはいけません。

ちょっと難しい言い方ですが、

早い段階から指使いを厳守するということを徹底しなければ、 逆に運指の不正確さという厄介な問題を

この先ずっと慢性的に抱えることになります。

これが安易なミスタッチになり

それは発表会や試験などに臨むときの

一番の不安になります。

緊張して指が止まったり

引っかかったりすることはもちろんありますが、

正しい道順をきちんと覚えていないと

「いつミスするかわからない…」という不安が起こり

その緊張を余計に大きくしてしまうのです。

指使いをおろそかにすることは

せっかくの練習を台無しにしてしまう怪物を育てているようなものです。

こんな怪物に襲われたくはないですよね!

心から楽しく演奏できるように

正しい指使いをきちんと守る習慣をつけましょう。

手の小さい人は工夫も必要です。

どうしても楽譜通りが無理なときは、

どうすればなめらかに無理なく演奏できるか

先生と一緒にいろいろな指使いを試してみましょう。

楽譜の中に書かれていることは、

すべて大切な意味のあることです。

それはすべて、美しい演奏へと続くまっすぐな道です。

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