ソルフェージュってなあに?
レッスンでは小さい生徒さんから大きい生徒さんまで、
みんなソルフェージュのレッスンを受けていますね。
リズムを叩いたり、短い旋律を歌ったり、
みんなソルフェージュは元気いっぱい!
ソルフェージュってなんでしょう?
それは「楽譜をすらすら読める力」のことです。
1・リズムが読める(リズムと拍)拍は一定の速さ(時間)のこと
2・音符が読める(譜読み)
3・音を覚える(音感) 歌う・移調・聴音(旋律、和音を聴き取る・書き取る)
自動車の運転ができるようになるには、まず最初に自動車学校に行きますね。
そこで道路のルールをしっかり勉強し、それから学校の中の練習用の道路で実習します。
それから先生にとなりに乗ってもらって、いよいよ町の中に出て走ります。
これがもし、何も知らないままでいきなり町の道路に出て走るとしたらどうでしょう?
ハンドルを握って、ブレーキやアクセルに足を乗せて、まっすぐ走るだけでもたいへんなのに、
「はい、もうすぐ右に曲がりますよ、ウィンカーを出してください」
「ブレーキはもっとなめらかに!ほら、前から車が来ましたよ、後ろにもどって…」
…こんな風に先生から次々と指示を出されたら…想像するだけでも大変ですね!
音楽の演奏も同じです。
せっかくピアノに向かっても、これってなんの音だっけ…と、
つっかえつっかえ考え込みながら弾くのはとてもくたびれるし、
なによりちっとも楽しくないでしょう?
すらすら弾くために必要な準備をしてから楽器に向かうと、
譜読みに時間をとられずに、指使いや手のかたちや自分の弾いている音色に注意を向けて、
「美しく演奏する」という、本当の意味でのピアノの練習に早く入ることができます。
小さい頃から楽しみながら美しく音楽を演奏をするには、
ソルフェージュの力がとても大切なのです。
ソルフェージュ能力がつくと、簡単な楽譜がすぐ弾けます。
能力が上がれば上がるほど、「簡単」のレベルも上がっていきます。
ただし、ソルフェージュは正確に、1回も間違えずにできなくてはいけません。
ピアノの演奏は少し間違えても、音楽性や曲の理解ができていたら合格ということはありますが、ソルフェージュはミスせず正確に打てる、読めるまで何回も繰り返します。
では、ソルフェージュだけがんばれば、もう全然練習しなくてもいいのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
先にも書きましたが、ソルフェージュはピアノが上手になるために練習しているのです。
ソルフェージュで覚えたことを演奏で生かさなければ、なんの意味もありません。
だから、たとえ短い時間でも、ピアノのおけいこは毎日欠かさずにしましょう。
ソルフェージュはひとりで、そして短時間の練習で早く上達するために欠かせない力です。
みんな、がんばりましょうね!