教室だよりから


Mちゃんはレッスンを始めてまだ2ヶ月ですが、

最初はお歌で覚えた通りに弾いていたピアノが、

今ではもうリズム読みやドレミ読みでも弾けるようになってきました。

小さいけれどとても集中力があって、「先生をよーく見て!」というと、

しっかりお手本を見つめて真似してくれます。

ドレミのぬり絵をしたり、お口とおててでタンタンタン…

毎回ゆっくりゆっくり、少しずつ…

この小さな積み重ねが「聴き覚えで弾く」から「

理解して弾く」につながっていきます。

大人、特に私もそうでしたが、

お母さんは小さい子供さんができることはすべて

「できて当たり前のこと」だと反射的に受け取られるようです。

大きな音符のドから、小さな音符のドを同じだと判断して読めること。

簡単なメロディの、終止感の有無を感じ取ること。

不協和音に違和感を持つこと。

指を一本ずつ送り出して、

レガートに切れ目なくフレーズが弾けること…(これはとても難しい)

「そんなことは全部当たり前のことじゃないの?—」

いいえ、ごく小さい子供たちは

相対的に物を見比べて判断することはまだできませんから、

音符やリズム譜が小さくなったら、同じものには見えなくなります。

せいぜい「ドみたいだなあ…」くらいです。

またこの広い世の中には

不協和音などまるで知らん顔で元気いっぱい、

ガチャーン!ガチャーン!と弾き続ける人、

曲に終止感がなくても「楽譜に終止線が引いてあるからここで終わり!」

と、何の疑問も持たない人もたーくさんいるのです(笑)。

小さい生徒さんたちの音楽に対する「ここははじめと一緒だ!」

「あれ?こんな感じがする!」

というような素直な発見は、優れた音楽センスの萌芽です。

ここからが始まり、大切に育てたい宝物です。

音感は音の記憶の蓄積、と書きましたが、

機能感や和声感に乏しい人は

もっと音楽を聴けばそれらを感じられるようになります。

そもそも終止感や不協和音に対する鈍さは

「楽譜に書いてあるからこれでいいんだ」という、

目の情報だけで終わっていることが原因のひとつでもあります。

楽譜を正確に読む「目からの情報」はもちろん不可欠ですが、

音楽は耳からの情報が第一番です。

大きい人も小さい人も、

豊かな音楽に耳を浸して

眠っている音感を目覚めさせていきましょう。

その効果は思っているよりずっと早く現れるものですよ。

                        ニュースレター8月号 教室だよりから

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​瀬藤麻也乃ピアノ教室

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