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小さな時間でできること


4月になりましたね!

教室のみなさんも、新しい桜の道を通い始めたり

すずらん組さん、ほし組さん…新しい名前のクラスに進級したり、

うれしい毎日でしょう。

ピアノレッスンも、発表会や進級をきっかけに

練習の意欲がアップして、どんどん進み始めた人が増えています。

先生としてはとってもうれしいことです^^。

さて、その練習ですが、

みなさんは練習にどれくらいの時間を費やしていますか?

片手ずつで○○ページまで。

両手で最後まで止まらずに引けるまで…

もちろん、このやり方でもうまくいっているならかまいません。

でも学年が上がって学校や塾の帰りが少し遅くなったり、

曲のレベルが上がってきたら、

「~ができるようになるまで」「楽譜のここまで」

というあいまいなやり方では

どんどん練習不足になってしまいます。

小さい生徒さんも、毎日の練習で「~ができるようになるまで」を目標にすると

思っているよりずっと長い時間が必要だとわかり、

本人もお母さんもくたびれてしまいます。

そして逆に「今日はおけいこしたくない!」

という気まぐれな練習癖を作ってしまいます。

こんなことを試してみてください。

タイマーを1曲につき10分にセットして、ピアノのそばに置いて練習するのです。

小さい人ならもっと短い時間を、年齢やレベルに合わせてやってみてください。

それぞれその時間のあとは、5分間の休憩をセットします。

(小さい生徒さんは3分程度にしましょう。)

そしてこの10分の練習の時間は、決して椅子から立たないでがんばりましょう。

おやつをつまみに行ったりおもちゃをさわったりしない10分間で

どれだけのことができるか―

実際に体験してみましょう。

「20分をセットして5分休憩」は継続しやすいパターンです。

これを1日3クールやると、1時間練習したことになります。

たとえ1クールでも20分間集中した練習は

とても充実したものになります。

このタイマー練習をしばらく続けると、

練習内容もどんどん良くなっていきます。

例えば両手で譜読みができるようになった頃の20分では

最初から最後まで何回も弾き通すことに時間を使いがちです。

所々つまづいているのに、そこをひろい出して部分練習することよりも

最初からつらつらと弾く方が、上手に弾いている気分になれますね。

けれども20分!とタイマーをかけると、

刻々と減っていく時間がはっきり目に見えます。

「ああ、あと10分か…あんまり中身のあることをしていないなあ…」

「残りの10分であの引っかかるところをがんばってみようかな」

こんな風に自分の練習内容をしっかり意識できるようになります。

制限のある時間の中で、つまずくところをやろう!と取り組めるようになります。

小さいみなさんはこの毎日の積み重ねの力が、あっという間にはっきりわかります。

こんなふうに小さな時間のかたまりを作って、

その中で「何ができるようになったか」を毎回しっかりと確認してください。

ここがうまく弾けるようになったな、という手応えを感じることは

とても大きなモチベーションになります。

小さいみなさん、ピアノはとってもさびしがり屋さんなのです。

せっかくみなさんのおうちに来て、毎日いっしょにいる家族になれたのに、

昨日は一度も弾いてもらえなかった…今日も弾いてもらえなかった…

これではピアノはとてもかわいそうですね。

みんなで遊びに行った日は、ピアノはおうちでおるすばんです。

そんな日は帰ってから1回だけ、1曲だけでも

おけいこしている曲を弾いてあげてください。

少しずつでも毎日弾くことを続けて、ピアノと一番のなかよしになりましょうね。

              ニュースレター4月号 「ある日のレッスンから」より

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